第91回全日本自転車競技選手権大会ロードレース 男子U23

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第91回全日本自転車競技選手権大会ロードレース 男子U23

 

第91回全日本自転車競技選手権大会ロードレース 男子U23
日付 2023年6月24日
開催地・コース 日本サイクルスポーツセンター8kmサーキットコース(8km/周)
距離:112km
出場:阿部(9位)横矢(22位)藤井(DNF)渡邉(DNF)若月(DNF)神村(早稲田大にて出場、DNF)


日本で一番強い23歳以下の選手を決める大会であり、誰もがここに勝ちたくて練習を積んで臨むレース。優勝すれば1年間日の丸のウェアを着用でき、海外へのステップアップに一番近いタイトルである。
前夜に選手のみでどう走りたいかを話し合ってもらい、そこに少し付け足し出走。後半勝負になるであろうことから前半は温存していく。若月、藤井、渡邉が危険な時は対処して横矢、阿部に後手を踏ませないよう展開していく。最終局面には阿部が絶対に残れるよう横矢はサポート。攻撃して展開していく。これはレース前の話し合いで実際上手くいかないことがほとんどなのだが今回選手たちは全てをやり切っていた。自分のリザルトの為、少しでも楽をするために動かず身を潜める。そんなことも出来たであろうに各自自分の役割を全うしたことに感心した。
レースは8時号砲でスタートとなった。既に蒸し暑く消耗戦になることがわかる。超スローペースが続き4周目で神村が30秒ほど単独先行。その状態が2周ほど続く。そこへ中央大学犬伏選手、埼玉佐藤選手が合流。のちに佐藤選手は独走を開始。そこへ横矢含む追走グループが合流。しばらくこのままで続くかと思われたが9周目。集団を粉々にして有力選手のみの追走が全てを飲み込んで15名程度に絞られる。・横矢 峻/阿部 源(アヴニールサイクリング山梨)・梅澤幹太/津留 崚(鹿屋体育大学)・津田悠義(キナンレーシングチーム)・高梨万里王(レバンテフジ静岡)・天野壮悠(シマノレーシング)・佐藤 光(さいたま那須サンブレイブ)・鎌田晃輝(VC FUKUOKA)・上野颯斗(京都産業大学)・五十嵐洸太(弱虫ペダルサイクリングチーム)・初川弘浩(中京大学)・比嘉祐貴(日本体育大学)・林原聖真(明治大学)
我々は2名を送り込むことに成功したが横矢はかなり動いていることもあり、最後は作戦通り阿部での勝負へ。津田選手、鎌田選手が人数を絞っていき6名の集団が出来上がる。津田選手、天野選手、佐藤選手、鎌田選手、上野選手、五十嵐選手。この中から優勝者が出ることに。阿部はここに入ることは出来ず、UCIポイント圏内のパックでゴールを目指すことに。最終周、ホームストレートに鎌田選手が先頭で現れそのままスプリントを開始。横に並ばれることもなくそのまま優勝。2位にレースを作った津田選手、3位には最終盤で落車したにもかかわらず追い上げた上野選手が入った。阿部は最後まで諦めず前を追い、UCIポイント圏内の9位でゴール。横矢は中盤大きく動いたにもかかわらず22位でフィニッシュした。若月、藤井、渡邉も要所では動き回り後手を踏まないように各自力の限りを尽くした。順位がついたのは阿部の9位と横矢の22位だが順位がつかなかった選手へのリスペクトを忘れずに。


■監督談
若手は伸び悩んでいるかと思ったがしっかりと成長していた。JPTでは苦しいレースが続いているが同年代とのレースなら彼らは何も臆することなくチャレンジし、戦っているのを見てこの先JPTでもやれると感じた。超高強度への対応をして石川ロードまで気を抜かずやっていきたい。

 
■阿部談
緊張もあり寝つきが悪かったが、朝はすっきりとしていた。レースは自分が最後勝負することになり、優勝を目指したが最後の数名には入れずチームメイトに申し訳ないと思う。もっと力をつけてもう一度勝負させてもらえる選手になりたい。もっと補給を摂らないと後半に響く感じがしたので水分、糖質を積極的に摂取しようと思った。サポート、応援ありがとうございました。

 
■TT出場の渡辺和貴レポート
自身としては昨年怪我により出場できなかったため、2年振りの全日本選手権U23タイムトライアル。今年のタイムトライアルでの目標として、出場選手やコースプロファイルを踏まえ、現実的に目指せるのは10位前後だと考えてレースに臨んだ。1周6キロの登りか下りのみのコースを計4周の24キロのタイムトライアル。あまり得意では無いコースプロファイルではあるが、試走を重ねて事前にコースのライン取りや登坂のペース等、不安要素は無くしてレースに臨んだ。1周目は登坂のペースは予定通り刻むことができたが、昨日の雨が路面に残っており、下りは安全マージンを多くとって走ることに。2周目以降で路面が乾きだし本来のコーナリングで曲がる。しかし登坂でのペースが落ちてしまい、周回タイムは1周目より30秒ほど遅い状態で残りの3周を走り最後はオールアウトでフィニッシュ。最終的にリザルトはトップから2分以上遅れた10位となった。全力を出しての2分の遅れ。どれだけu23トップ選手と脚の差があるのかが目に見えて分かった。タイムトライアル能力が高いということは独走力があるということ。独走力があれば、厳しいレースも生き残れるし、自らレースを展開していく際のレパートリーも増え、ロードレースにおいても重要である。自分が目指すレベルにはまだこれだけの差があることを日々考えながら、タイムトライアル能力の向上に取り組んでいく。そして来年最終U23年では、日本一を全力で狙っていきたい。

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