富士山サイクルロードレース2024
Race REPORT
レースレポート
富士山サイクルロードレース2024
富士クリテリウムチャンピオンシップ
日付:2024年3月2日、3日
開催地・コース:静岡県航空協会富士川滑空場特設コース(1.4㎞
富士市道臨港富士線(通称青葉通り)富士市役所前特設周回コース(1.8㎞)
距離:予選1.4㎞×30周=42㎞
交流戦1.8㎞×15周=27㎞
決勝1.8㎞×30周=54㎞出場:渡邉、山里、菅原、藤井
今年も富士クリテリウムチャンピオンシップの時期がやって来た。去年まではJCLと一緒に走る数少ないレースであったがJCLが実質消滅したこともあり先週の鹿児島と同じ顔触れとなった。学生も参加し力試しと
なる良いレース。我々は学生主体ということもあり挑みやすいレースでもあった。
~予選~
まず予選を勝ち上がらないことには街中での決勝を走ることは出来ない。コースは行って帰るだけのシンプルなコース。毎年何名かを逃がし切り、スプリントで決着。今年も同じようなレースとなった。11名の逃げに乗せられなかったが4名追走に渡邉が入り無事通貨。山里も残り1周で飛び出し逃げ切り。藤井は残り4周で単独抜け出すもラストラップで捕まってしまい予選通過ならず、交流戦へ。菅原も最後伸びず交流戦へ。上位25位が決勝へ、26~45位が交流戦へ。渡邉12位、山里16位、菅原33位、藤井39位
~交流戦~
交流戦は本来60名で争う予定であったが2組目、3組目の展開が厳しく完走者が少ないこともあり26名出走となった。レースはアタックこそあるもののそこまでの破壊力や展開が絡むことなく最終ラップへ。最終コーナーを良い位置で抜けた藤井がスプリントを始めるが地元レバンテ富士の夏目選手が一人伸び切り1着。ぎりぎりまで待ってからスプリントした菅原が2着、3着に藤井が入った。勝ち切れはしなかったがこのレベルだと自由に走れ、しっかり上位でゴールすることは去年より成長しているのを感じる。菅原も出遅れたと思わせるほど後方からのスプリントだったが2着。去年群馬で魅せた登りスプリント力は真実であったことを証明した。
~決勝~
渡邉、山里の2名出走。昨日の予選でブリヂストンが圧倒的すぎる力を見せつけていたのでそれに抗う作戦で臨んだ。ゴール勝負に持ち込んでもアジアNo1のスピードマン達を相手に何が出来るわけでもない。逃げ切りしか優勝を狙える方法はない。二人とも逃げに入るプランで進めることに。スタートからしばらく打ち合いが続き、5周目渡邉、山里含む逃げが形成される。10秒ほどのギャップが出来るが集団はこれを許さず1周で回収。7周目に7名の逃げが出来る。先ほど動いていたのでこの動きに我々は乗れず。集団はこの動きを容認。10周目の追走集団に山里が入り逃げ集団との合流を目指す。12周目には逃げと追走が合流し15名程の大集団へ。ブリッツェン 沢田 武山 谷 (敬称略)シマノ 中井キナン 山本 宮崎愛三 初川広島 キンテロ他クラブチーム多数
学生の繋ぎなどもあり1分ほどのタイム差で落ち着く。15周目ブリヂストンの選手が6名総出で牽引を開始。普通であればこのタイム差を詰めていくのは難しいが彼らは簡単に詰めていく。1周で4~10秒詰めていく。逃げ集団では山里が20周目に設定されているスプリント賞を1着通過で獲得。逃げ切りに向けて各チームペースアップし後ろとのタイム差をキープしにかかるがブリヂストンの集団牽引は凄まじく残り4周で逃げ集団を回収。ハイペースを刻んだ集団からは誰もアタックできずゴールスプリントへ。残り500mで慶応大学大前選手のロングスプリントに合わせた寺田選手が優勝。2着に愛三岡本選手、3着にブリヂストン窪木選手と続いた。18位に渡邉、逃げ続けた山里も63位でフィニッシュしている。
~監督談~
1分開いた時も逃げ切りは厳しいと感じていた。メイン集団で細かな繋ぎもなく1分30秒まで拡大すれば逃げ切れるかと思ったがそうはいかず。最後の部分で上手くいかなかったブリヂストン、敵チームとはいえ素晴らしい牽引だったの一言である。観ている方々が「どうなってしまうのだろう?」と思う最高のレースだったのではないだろうか。我々は山里が有言実行、逃げに乗り周回賞を獲得。出来れば2名を逃げ集団に送り込みたかった。渡邉もしっかりと逃げにトライし乗っていた。4名で走れれば選択肢も増えるのでチーム力の底上げは課題である。菅原、藤井もポテンシャルの高さは発揮したのでコンディションを上げて宇都宮2連戦へ向かいたい。
~山里談~
連続で動いていたため2度目の逃げが行った時は本当にきつく付いて行けなかった。追走集団で合流を試みた時も全開走行で更にきつかった。あの2度目の逃げに乗れる脚力をつけていきたい。